羽生結弦選手6分間練習で負傷、フリー棄権せず出場

11月8日(土)に行われたグランプリシリーズ中国大会で6分間練習中に中国のエンカン選手と羽生選手が衝突し、負傷するというアクシデントが起きました。

羽生選手は衝突後しばらく動けず、顎と右頭部からは流血をしていました。誰もがフリー演技棄権だと思ったが、羽生選手は応急処置をし、フリー出場を決断、見事4分半を演じきりました。結果二位、銀メダルを獲得しました。

私は羽生選手の強さ、勇気に大変心を打たれました。と同時に無事に滑りきった事に大変安堵しました。

ネットやTVでも私と同意見の方が沢山いました。

しかし否定的な意見もあり、中でも考えさせられたのが「スッキリ!」のテリー伊藤さんの、

「無事に終わったからが良かったが、あの状態では倒れて頭を打ったり大怪我をして選手生命が断たれたかもしれなかった」

というコメントです(若干違うかもしれません)。

確かに頭3針、顎7針の怪我をしたのですから、ふらついたり、気を失い、氷のリンクに倒れこみ頭を強打した可能性もある。

無事に終わったから良かったものの、演技中に容態が急変する可能性だってあったわけです。

こう考えると、この決断は何が正しかったのか、大変難しく考えさせられるものだと思います

。羽生選手のコーチが「ヒーローにならなくてもいい」と彼に言った言葉には、この事も含まれていたのではないかと思います。

6分間練習での衝突は、今回両選手が起こしたものが初めてではありません。

選手達の為にも、今後このような事がないように改善がされる事を祈りたいです。